vol.3  2011 .11 .10T-SQUARE
デビュー33年目を迎えたポップ・インストゥルメンタル・バンドのT-SQUAREが3枚のアルバムを続けてリリースします。エレクトーンの教材などで作品が取り上げられることが多い彼らの作品を3回にわたりご紹介します。最終回は、キーボーディスト、河野啓三の1stソロ・アルバム『DREAMS』です。

河野啓三『DREAMS』

坂東慧に続き、キーボードの河野啓三も初めてのソロ・アルバム『DREAMS』を完成させました。彼がアルバム制作にあたりイメージしたのは市場。カラフルな野菜や花などが所狭しと並ぶ、見た目にも楽しいパリのマルシェのイメージです。そこからポップやロック、ジャズ、ヴォーカルなど、ヴァラエティに富んだアルバムが生まれました。

彼もまたビートルズの『Ob-La-Di,Ob-La-Da』のカヴァーを除いた全ての楽曲の作曲、編曲、プロデュースをひとりで手懸けています。ソングライティングでこだわるのは“ストーリーテリングな楽曲”。その背景にあるのは成長する過程で聴いていたプログレやパット・メセニーらの影響です。

タイトルもそのストーリーから付けられています。たとえば、『衣川館(ころもがわのたち』は、源義経が最期を迎えた平泉にある奥州藤原氏の居館の名前。悲劇のヒーローとして、多くの伝説を残した源義経の生涯に歴史好きの河野啓三が心惹かれたところから生まれた曲です。ご本人によれば、「変則拍子をモチーフに曲全体を包む怪しさと、繊細な旋律、岡田氏、宮崎氏、布川氏、の見事なソロ、後奏は息絶えてゆくようなイメージ。悲しみを表現したこの曲ですが、いつしか心が浄化されるような、不思議な世界」を表現したとのことです。

また、アルバム・タイトルの『DREAMS』は、『Circle Of The Dreams』から取られたものですが、この曲を書いている途中で東日本大震災が起きました。甚大な被害を受けながらも、前向きに頑張ろうとする東北の人々の姿に心打たれ、複数の夢が重なりあう、そんなイメージに導かれるようにして完成した曲だと言います。

河野啓三の1stソロ・アルバム『DREAMS』は、インストゥルメンタル音楽の奥深さを堪能させてくれる作品。女子JAZZ部のオススメです。

河野啓三
『DREAMS』
11月23日発売予定 \2940
発売:ソニー・ミュージックアーティスツ/VILLAGE MUSIC 
販売:ソニー・ミュージックディストリビューション


T-SQUAREオフィシャルサイト:http://www.tsquare.jp
バックナンバー
T-SQUARE



◇vol.2T-SQUARE『夢曲(ゆめのうた)』→(2011.11.03更新)
◇vol.1坂東慧『Happy Life!』→(2011.10.27更新)

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