冬に聴きたい1枚  ミシェル・ペトルチアーニ
この冬、みなさんにぜひ知っていただきたいのがピアニストのミシェル・ペトルチアーニです。彼は先天性の骨形成不全症から身長が1メートルに届かず、骨ももろく、歩くのも不自由でしたが、腕と指は成人の標準だったために奇跡的にピアノの演奏が出来ました。そんな彼の演奏は深き情感が伝わる、心豊かになるような、とても素敵なピアノです。 今回から3回にわたり、彼の作品をご紹介していきます。

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『Marvellous』
ミシェル・ペトルチアーニ(輸入盤)
13年間NYで活動した後でフランスに帰国したミチェル・ペトルチアーニがデイヴ・ホーランド(b)、トニー・ウィリアムス(Dr)とのトリオ、そこに弦楽四重奏が加わった編成でレコーディングした作品。トリオのメンバーは言うまでもなく超一流ですが、彼らの演奏に絡むストリングスがエモーショナルで、音楽にもうひとつの表情を与えています。2曲以外は、彼のオリジナル楽曲。ライナーで「自分は音楽でsweetとsourの両方を大切にしている。陰と陽、メロディとリズム、シンプルさの中の難解さ。このコントラストが重要」と語っていますが、そのスタンスを存分に楽しめます。(H)
file No.02
『プレイグランド』
ミシェル・ペトルチアーニ(EMIミュージック)
この作品は、11曲中10曲がミシェル・ペトルチアーニのオリジナル楽曲。どの曲もエモーショナルで、ロマンチストな彼の人柄が伝わってくるような作品ですが、なかでも1曲目の『セプテンバー・セカンド』は、曲が流れたとたん、目の前に情景が広がるようなイマジネイティヴな曲で、いつでも聴き惚れてしまいます。シンセサイザーも参加したコンテンポラリーな作品なので、聴きやすさも魅力です。(H)
file No.01
『FLAMINGO』
ミシェル・ペトルチアーニ&ステファン・グラッペリ
ステファン・グラッペリは、フランス出身のジャズ・ヴァイオリニスト。90歳を迎える直前の97年12月に亡くなりましたが、その前々年にレコーディングしたのがこの作品です。マヌーシュ・スウィング系の軽快なヴァイオリンを得意とするグラッペリと、お互いの自作曲やガーシュインの名曲『アイ・ガット・リズム』などで共演しています。その全てが洒脱で、小粋なジャズを楽しませてくれます。家で過ごす時間が多くなるこの時期、雨でも降ると、特に陰鬱な気分になりますよね。そんな時はぜひこの『FLAMINGO』を。きっと心が軽くなるはずです。
冬のJAZZコンピ盤
多芸多彩なイケメン3人衆!
『30 サーティー』
ハリー・コニック Jr.

『Dear Mr. Cole』
ジョン・ピザレリ
(ギター)

『ナイト・セッションズ』
クリス・ボッティ

フュージョン系サックス
『ベスト・オブ・サンボーン』
デイヴィッド・サンボーン

『BIG BOY』
ダルファー

声のワザで魅せる3枚

『EXTENSIONS』
ザ・マンハッタン・トランスファー

大人の甘美なスタンダード
『ナット・キング・コール・ベスト』
ナット・キング・コール

『メル・トーメ・アンド・ザ・マーティ・ペイチ・デクテット』
メル・トーメ・アンド・ザ・マーティ・ペイチ・デクテット

バックナンバー
COLUMN


「初秋に聴きたい1枚」→ vol.1~(2011.10.24更新)
「初夏に聴きたい1枚」→ vol.1~(2011.05.31更新)
「秋に聴きたい1枚」→ vol.1~12(2010.11.18更新)
「今聴きたい1枚」→ vol.1~6(2010.09.27更新)
「夏に聴きたい1枚」→ vol.1~21(2010.08.26更新)

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