No.17  チック・コリア

40年以上のキャリアで常に精力的な活動を続ける現代ジャズ/フュージョン・シーンの最重要人物。そして、長年に亘ってのハービー・ハンコックの好敵手と言えばこの人、チック・コリアです。
1941年にマサチューセッツ州に生まれジャズ・トランペッターであった父親の元で6歳からピアノ、8歳からはドラムを学ぶようになります。高校卒業後、ニューヨークに出て名門ジュリアード音楽院で学んだ後、モンゴ・サンタマリア楽団への参加でプロとしてのキャリアをスタートさせます。1967年にはスタン・ゲッツのグループに加入。そして1968年にはマイルス・デイヴィスのバンドに加わり、フュージョンの先駆け的名盤として名高い『イン・ア・サイレント・ウェイ』『ビッチェズ・ブリュー』などのレコーディングにも参加します。ここでフェンダーのローズ・ピアノという所謂エレクトリック・ピアノを担当したことで、以来そのサウンドはチックの代名詞となっていきます。
1970年にマイルスの元を離れるとフリー・ジャズ寄りのユニット、サークルを結成。そして、翌年にはスタンリー・クラークらとリターン・トゥ・フォーエヴァーを立ち上げます。このバンドは折からのフュージョン・ブームに乗って次々とヒットを放ちます。当初はラテン・フュージョン寄りでしたが、アイアート・モレイラやその妻フローラ・プリムなどブラジル系メンバーが脱退し、替わってアル・ディメオラなどギタリストが加入すると音楽性はジャズ・ロック風に変化していきます。1978年にこのグループを解散するとチックは再びアコースティック・ジャズに傾倒し、時にはクラシックにもアプローチしていきます。1980年代中盤にはデイヴ・ウェックルとジョン・パティトゥッチという若手リズム・コンビを抜擢したチック・コリア・エレクトリック・バンドをスタートさせ、再びフュージョン寄りのアプローチを試みます。1989年には同じメンバーで今度はチック・コリア・アコースティック・バンドも結成。近年は再びアコースティック寄りの活動が中心となり、日本の上原ひろみとの競演作などでも話題を呼んでいます。一方で、2004年にはエレクトリック・バンドを、2007年にはリターン・トゥ・フォーエヴァーを復活させ、かつての朋友であるスティーヴ・ガッドやジョン・マクラフリンともそれぞれユニットを結成するなど、相変わらずエネルギッシュな活動を続けています。

『リターン・トゥ・フォーエヴァー』
(ユニバーサル)

カモメのジャケットも印象的なRTFのデビュー作(名義はチック・コリアのソロ)。透明感溢れるサウンドで楽園へ誘うブラジリアン・フュージョンの逸品。
←No.16 アート・ブレイキー | No.18 マーカス・ミラー→
PAGE TOP↑




LEGEND
アーカイブス一覧
File No.1 ビリー・ホリデイ
File No.2 エラ・フィッツジェラルド
File No.3 ラ・ヴォーン
File No.4 マイルス・デイヴィス
File No.5 ジョン・コルトレーン
File No.6 ビル・エヴァンス
File No.7 ウェザー・リポート
File No.8 ジャコ・パストリアス
File No.9 ルイ・アームストロング
File No.10 チャーリー・パーカー
File No.11 ソニー・ロリンズ
File No.12 ハービー・ハンコック
File No.13 パット・メセニー
File No.14 フランク・シナトラ
File No.15 チェット・ベイカー
File No.16 アート・ブレイキー
File No.17 チック・コリア
File No.18 マーカス・ミラー
File No.19 ディジー・ガレスピー
File No.20 スタン・ゲッツ
File No.21 ナット・キング・コール
File No.22 ジョージ・ベンソン
File No.23 デヴィッド・サンボーン
File No.24 バド・パウエル
File No.25 チャールス・ミンガス
File No.26 ミルト・ジャクソン
File No.27 エルヴィン・ジョーンズ
File No.28 キース・ジャレット
File No.29 ケニー・G
File No.30 カウント・ベイシー
File No.31 グレン・ミラー
File No.32 ベニー・グッドマン
File No.33 デューク・エリントン
File No.34 ウェス・モンゴメリー
File No.35 ロン・カーター
File No.36 ジョー・パス
File No.37 トニー・ウィリアムス
File No.38 リー・モーガン
File No.39 オーネット・コールマン
File No.40 ウェイン・ショーター
File No.41 モダン・ジャズ・カルテット
File No.42 カーメン・マクレエ
File No.43 マンハッタン・トランスファー
File No.44 ヘレン・メリル
File No.45 メル・トーメ