No.13  パット・メセニー

現在のジャズ・シーンで人気、実力ともに他を圧倒する孤高の存在となった感もあるのがパット・メセニーです。それは1990年代以降だけでも10度を超えるグラミー受賞という輝かしい経歴が物語っています。
1954年生まれで、ミーズリー州リーズ・サミット出身。ギターは13歳から独学で始めますが、ハイ・スクール時代にはフレンチホルンも吹いていたそうです。1972年にヴィブラフォン奏者のゲイリー・バートンに自ら売り込み認められ、バークリー音楽院の講師に推薦されます。この頃、すでにメセニーは18歳の若さにしてマイアミ大学などでも教鞭を取るほどに熟達したギター・テクニックと音楽知識を身につけていたのでした。その後、19歳で正式にゲイリー・バートンのグループに迎えられ本格的なプロ・デビューを果たします。
1975年にはECMから初リーダー作を発表。このアルバムにはマイアミ大学で同じく講師をしていて知り合った、あのジャコ・パストリアスも参加しています。1978年には、その後の重要なパートナーとなるキーボーディストのライル・メイズらとともにパット・メセニー・グループを結成。名盤の誉れ高い『想い出のサン・ロレンツォ』を発表して注目を浴びます。その後も、ある時はグループで、ある時はソロでと両方の活動を並行して行い、ギター・シンセサイザーなども駆使したスペイシーなサウンドで独特の広がりのある唯一無二の音世界を構築していきます。1980年代にはブラジル音楽を取り入れてフュージョン・シーンに新風も巻き起こしました。近年は大御所チャーリー・ヘイデンから若手のブラッド・メルドーまでと、コラボレーションにも積極的です。2005年にはCD1枚で全1曲という『ザ・ウェイ・アップ』を制作、さらに今年2010年には生楽器の自動演奏システムを発明して、それをバックに演奏したアルバム『オーケストリオン』を発表、そのライヴも実現させるなど、常に革新的な姿勢を貫いています。

『スティル・ライフ』
(ワーナー)

グループ名義ではECMからゲフィンへのレーベル移籍第1弾となった1987年発表の傑作。<ラスト・トレイン・ホーム>ほか、その後のライヴでも定番曲となっていく代表曲を多数含んだグラミー受賞アルバムだ。
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