No.11  ソニー・ロリンズ

ジョン・コルトレーンと人気を分け合うテナー・サックスの巨星にして、マイルス・デイヴィスと並ぶハード・バップ隆盛の立役者であり、そして現役で活動する最後のモダン・ジャズ・ジャイアント。それがソニー・ロリンズです。
1930年にニューヨークで生まれハーレムを遊び場に育ったロリンズは、ハイ・スクール時代にアルト・サックスを吹き始めます。しかし、近所に住んでいたコールマン・ホーキンスに影響され、ほどなくしてテナー・サックスに転向。ハイ・スクールを卒業すると早速プロの道を歩み始め、10代でバド・パウエルやJ.J.ジョンソン、セロニアス・モンク、アート・ブレイキーら大物のセッションに参加して頭角を現していきます。1950年代に入るとマイルス・デイヴィスとの邂逅を果たし、1951年には彼のグループに加入。と同時にプレスティッジから初のリーダー作も発表します。そして1953年にはマイルスのセッションで憧れのチャーリー・パーカーとの共演も実現し、順風満帆にキャリアを積み重ねていきます。ところが、1954年の秋から約一年間、ロリンズは音楽活動を停止します。実は、その豪快なプレイとは裏腹にナイーヴな性格を持つロリンズは、その後も幾度かの引退~復帰を繰り返すのです。1955年の暮れにカムバック作を録音し、1956年には代表作『サキソフォン・コロッサス』、ジョン・コルトレーンと共演した『テナー・マッドネス』を発表し、1950年代末にその人気は頂点を極めます。しかし、1959年秋、自分の演奏を見つめ直すために二度目の引退。この間、イースト・リヴァーにかかるウィリアムズバーグ橋の上でサックスの練習を重ねたといいます。1962年の復帰作はこの練習場所にちなんで『橋』と名づけられました。1969年秋から2年半の3度目となる引退期間の後は、マイ・ペースで順調に活動を続け、1981年にはローリング・ストーンズのレコーディングにも招かれています。ジャズ史上屈指のインプロヴァイザーも今年でついに80歳。最後の引退の時が本当に訪れようとしているのかもしれません。

『サキソフォン・コロッサス』
(ユニバーサル)

ジャズ・ファンの間では「サキコロ」とも呼ばれて親しまれているモダン・ジャズの金字塔のひとつにも数えられるロリンズの最高傑作。カリプソのリズムを使った<セント・トーマス>など名曲、そして名演揃いの全5曲。
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