No.10  チャーリー・パーカー

1940年代のジャズ界に革命を巻き起こしたビ・バップ・ムーヴメント。その推進者、指導者であり且つ最大のスター・プレイヤーだったのがチャーリー・パーカーです。
1920年に当時ジャズのメッカのひとつだったカンサスシティに生まれ、中学時代からブラス・バンドでサックスを吹き始めます。そして、15歳の時に早くもプロになるために学校を中退。16歳で最初の結婚もします。自身はアルト・サックスながら、その頃カウント・ベイシー楽団の花形テナー奏者だったレスター・ヤングの演奏を熱心に研究して腕を上げ、地元では知られた存在となっていきます。そして、1930年代末にニューヨークへと進出。しばらくは皿洗いのアルバイトをしながら夜な夜なジャム・セッションで腕を磨く生活を続けますが、それがビ・バップ誕生の萌芽となっていきます。
1940年代になるとディジー・ガレスピーやセロニアス・モンクらとともにビ・バップの一大ブームを築き上げ、サヴォイ・レーベルなどに数々の名演を吹き込んでいきます。またこの頃、若き日のマイルス・デイヴィスを自身のバンドに起用して、彼のリーダーとしてのデビューもサポートします。1949年にはパーカーの愛称「バード」にちなんだジャズ・クラブ『バードランド』もニューヨークにオープンするなど、不動のスーパースターの座につきます。しかし、10代の頃から始まっていた酒と麻薬に溺れる生活により心身の健康を損ない、数々の奇行を繰り返し幾度となく精神病院にも入院するという状態になっていきます。いくつかの病気を併発するなかで自殺未遂騒ぎを起こすなど、次第に破滅的な道を歩み始めた後、1955年に自宅で心不全により死去。早世の天才はその短い生涯を閉じたのでした。パーカーの波瀾万丈な人生はジャズ・マニアとしても知られるクリント・イーストウッド監督による1988年製作の映画『バード』でも描かれています。

『ナウズ・ザ・タイム』
(ユニバーサル)

サヴォイ、ダイアルにも名演を残しているバードだが、これは晩年のヴァーヴ・レーベルでの録音になる。2つのワン・ホーン・カルテットで、表題曲ほか十八番とも言えるナンバーを吹きまくる、まさにパーカー・フレーズの聖典のような名盤。
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