No.9  ルイ・アームストロング

「ジャズの王様」と言えば、サッチモの愛称で知られるトランペット、コルネット奏者、そしてシンガーであるルイ・アームストロングです。その人懐っこい笑顔や独特のしわがれ声には、誰もが見覚え聞き覚えがあることでしょう。
彼の生年月日には生前と死後で二つの説があります。本人は1900年7月4日のアメリカ独立記念日に生まれたと語っていましたが、後に判明した本当の誕生日は1901年8月4日だったようです。ジャズ発祥の地ニューオーリンズの貧民街に生まれ、劣悪な家庭環境のなかで育ちます。10歳を過ぎた頃からボーカル・グループを結成するなどして音楽には幼少から親しんでいました。しかし、1912年大晦日の祭りの日に街で発砲事件を起こし捕らえられ、少年院に収容されてしまいます。ところが、ここでトランペットを始めとする様々な楽器を習得する機会を得ることになります。少年院を出ると数々のバンドを渡り歩き、シカゴを経てニューヨークで活動するようになります。1920年代には自分のバンドを持ちレコーディングも開始し、1930年代にはハーレムの有名な『コットンクラブ』などに出演し押しも押されぬスターとなります。
彼の偉大さをひと言で言い表すとすれば、圧倒的な即興能力を持ったジャズ史上初のアーティスト、ということになるでしょう。そして、それはトランペットとスキャット・ボーカルの両方で発揮されたのです。第二次戦後にはさらに活動の幅を広げ、数々の映画にも出演しました。バーブラ・ストライザンドと共演した『ハロー・ドーリー!』では主題歌を歌い、この曲は当時の音楽シーンを席巻していたビートルズを抜いて1位を獲得しました。そして、1967年には、日本でもクルマのCM曲となったことが記憶にも新しい<この素晴らしき世界>を発表。マスター・ピースとして音楽史に刻まれることとなりました。1971年没。

『ハロー・サッチモ!~ミレニアム・ベスト』
(ユニバーサル)

サッチモ生誕100周年を記念して2001年に組まれたベスト盤。<ハロー・ドーリー!><この素晴らしき世界>を始めとした代表的ボーカル曲がレーベルの枠を超えて収録されている。藤子A不二雄によるジャケットのイラストも可愛い。
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