No.8  ジャコ・パストリアス

例えるならエレキ・ギターにおけるジミ・ヘンドリックスに相当するような存在。それがエレクトリック・ベースの革命児と謳われるジャコ・パストリアスです。
1951年にペンシルヴァニアに生まれ、7歳からフロリダで育ったジャコは、ドラマー兼歌手であった父親の影響で8歳からドラムを叩き始めます。しかし、13歳の時にハイスクールでフットボールの試合中に右手首を骨折し、以後ドラムを断念。ベースに転向します。
地元フロリダでR&Bバンドに加入して活動したり、ジャズ・ミュージシャンと交流を持つなどして腕を磨いた後に、ブラス・ロック・バンド、ブラッド・スウェット&ティアーズのドラマーだったボビー・コロンビーに見出され、1976年にアルバム・デビューを果たします。また同じ時期に、マイアミにツアーで訪れていたウェザー・リポートへの加入をリーダーのジョー・ザヴィヌルに直談判して認められます。以後、作曲面での貢献も含めグループ黄金時代の一翼を担う存在となり、一方でジョニ・ミッチェルのバックを務めるなどジャズ/フュージョンの枠を超えた活躍もみせて、天才ベーシストの名を欲しいままにします。
そして、1981年には念願であったビッグ・バンドを結成し、スタジオ盤とライヴ盤をリリース。順風満帆の時を迎えていました。ところが、1982年にウェザー・リポートを脱退した後から次第に歯車が狂い始めます。1980年代半ばからは精神疾患に陥り、酒やドラッグに溺れる日々を送るようになります。そして、1987年9月、泥酔して入ろうとしたナイトクラブの警備員と乱闘になり殴打され、そのまま35歳という若さで不帰の人となってしまいました。

『ジャコ・パストリアスの肖像』
(ソニー)

トレード・マークであるフレットレス・ベースによるハーモニクス奏法など、数々の独創的な演奏法を繰り出し世界の度肝を抜いた衝撃のデビュー・アルバム。ベーシストにとっては、まさにマストな一枚。
←No.7 ウェザー・リポート | No.9 ルイ・アームストロング→
PAGE TOP↑




LEGEND
アーカイブス一覧
File No.1 ビリー・ホリデイ
File No.2 エラ・フィッツジェラルド
File No.3 ラ・ヴォーン
File No.4 マイルス・デイヴィス
File No.5 ジョン・コルトレーン
File No.6 ビル・エヴァンス
File No.7 ウェザー・リポート
File No.8 ジャコ・パストリアス
File No.9 ルイ・アームストロング
File No.10 チャーリー・パーカー
File No.11 ソニー・ロリンズ
File No.12 ハービー・ハンコック
File No.13 パット・メセニー
File No.14 フランク・シナトラ
File No.15 チェット・ベイカー
File No.16 アート・ブレイキー
File No.17 チック・コリア
File No.18 マーカス・ミラー
File No.19 ディジー・ガレスピー
File No.20 スタン・ゲッツ
File No.21 ナット・キング・コール
File No.22 ジョージ・ベンソン
File No.23 デヴィッド・サンボーン
File No.24 バド・パウエル
File No.25 チャールス・ミンガス
File No.26 ミルト・ジャクソン
File No.27 エルヴィン・ジョーンズ
File No.28 キース・ジャレット
File No.29 ケニー・G
File No.30 カウント・ベイシー
File No.31 グレン・ミラー
File No.32 ベニー・グッドマン
File No.33 デューク・エリントン
File No.34 ウェス・モンゴメリー
File No.35 ロン・カーター
File No.36 ジョー・パス
File No.37 トニー・ウィリアムス
File No.38 リー・モーガン
File No.39 オーネット・コールマン
File No.40 ウェイン・ショーター
File No.41 モダン・ジャズ・カルテット
File No.42 カーメン・マクレエ
File No.43 マンハッタン・トランスファー
File No.44 ヘレン・メリル
File No.45 メル・トーメ