No.3  サラ・ヴォーン

1930~40年代のスウィング時代に登場した“偉大なる女性ジャズ・シンガー”として、ビリー・ホリデイ、エラ・フィッツジェラルドと並び称され、それと同時に、1940~60年代のモダン・ジャズ期を代表する“女性ジャズ・ヴォーカル御三家”の一人に、エラ、カーメン・マクレエとともに数えられるのがサラ・ヴォーンです。
1924年、ニュージャージー州にアマチュアながらギタリストだった父と教会歌手であった母の間に生まれ、音楽的には恵まれた環境の中で育ったサラ。自身も教会で歌って喉を磨いた後、7つ年上の好敵手エラ・フィッツジェラルドと同様、彼女から後れること9年の1942年にアポロ劇場のアマチュア・コンテストに出場して優勝します。
その後、スカウトされ参加した楽団にはチャーリー・パーカーやディジー・ガレスピー、マイルス・デイヴィスといったトップ・ジャズメンたちが在籍していて、ここでモダン・ジャズ・ヴォーカルの基礎を習得することになります。
1950年代以降にはジャズ以外の楽曲にもチャレンジし、<ラヴァーズ・コンチェルト>や<枯葉>など、後に一般的には代表曲となるナンバーの数々をレコーディングしていきます。
深みのある低音から透き通った高音までの幅色い音域とオペラ歌手にも匹敵する抜群の声量という魅力からも、ジャズ・ヴォーカルの範疇を超えた存在として“ザ・シンガー”と称えられています。

『ラヴァーズ・コンチェルト』
(ユニバーサル)

オーケストラをバックにビートルズやバート・バカラックなど、1960年代前半のポップス・ヒットをカヴァーしたサラの代表作。バッハをモチーフにして作られたことで知られる表題曲はCMやドラマで使用され、特に日本で人気が高い。
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