No.2  エラ・フィッツジェラルド

その歌の実力への高い評価とともにセールス面でも大成功を収めたことから、ジャズ界で“ザ・ファースト・レディ・オブ・ソング”と称えられるのがエラ・フィッツジェラルドです。
20世紀前半に生まれた他の米国黒人女性と同様に、家庭環境に恵まれない少女時代をニューヨークで過ごしたエラ。幼くして両親と死に別れ、孤児院や少年院にも身を置き、ホームレスのストリート・チルドレンのような生活をしていた彼女に転機が訪れたのは16歳の時でした。NYのハーレムにあるアポロ劇場で行われていたアマチュア・コンテストに出場して、見事に優勝を果たすのです。
その後、本格的に歌手活動を始めると瞬く間に頭角を現し、早くも21歳の時には全米NO.1ヒットを放って押しも押されぬトップ・スターの座に登り詰めました。
アップ・テンポからバラードまで何を歌っても自分の個性に染め上げ、“エラ節”とも呼べる魅力的な歌の世界を創出する彼女ですが、やはりそのトレード・マークと言えば“スキャット”。即興でメロディを紡いで、サックスやトランペットのアドリブ演奏にも負けない高速フレーズを声で繰り出して聴かせてくれます。
グラミー賞を13回も受賞し、数々の勲章や博士号も授かったエラ・フィッツジェラルド。ジャズがアメリカで最も輝いていた時代を象徴する、まさに女性の第一人者=ファースト・レディと呼ぶに相応しい存在です。

『ウィ・ラヴ・エラ』
(ユニバーサル)

生誕90周年を記念して2007年に発売されたカヴァー・コンピレーション。エラのヒット・ナンバーをチャカ・カーンやダイアナ・クラールなど多彩な面々が歌う豪華トリビュート・アルバムだ。
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