Vol.3  2011.6.29『TOKUがヴォーカル・ディレクション』
「自分の中で完成されたスタイルに、新しいアイディアを持ち込みたくて…」

今回フリューゲルホーン&ヴォーカリストのTOKUがヴォーカル・ディレクションでレコーディングに参加しています。同じアーティスト同士で共感できるところも多いのかと思いますが、でも、なぜ経験豊富なマリーンが、しかもご自身のレパートリーを再レコーディングするにあたり、第3者にヴォーカル・ディレクションを頼むことにしたのでしょうか。

JJ:TOKUさんにヴォーカル・ディレクションを依頼した理由は?

「マリーンにヴォーカル・ディレクションは必要なの? と最初に聞かれました。確かに全てが新曲だったら、自分ひとりでやれたと思います。でも、今回はより完成度を高めるためサポートが第三者のサポートが欠かせないと思ったんですよね」

JJ:実際にスタジオでいかがでしたか?

「新曲『カム・フライ・ウィズ・ミー』と、カシオペアの『ホワット・キャント・スピーク・キャント・ライ』と『スキンドゥ・レ・レ』以外は、長いこと歌っている私のレパートリーです。すでに歌い方というのが自ずと決まってしまっているもの。全てを一新したいとは思わないけれど、細部のニュアンスとか、フレーズに新しいアイディアを加えたいと思いました。その相談をTOKUにしていましたね。“ここをもっと違うアプローチで歌いたいんだけれど、何かアイディアはない?”といった感じで。同時にスタジオで歌っていると、自分が納得するまで何度も歌いたくなってしまうので、それを止めてくれる人も必要だった(笑)。TOKUは、ヴォーカリストでもあるので、私の気持ちをわかってくれるし、的確なサジェスチョンもしてくれる。だから、彼にヴォーカル・ディレクションを依頼しました」

JJ:それにしても声が若々しいですよね。キャリアが歌の円熟味になり、さらにお母さんになったことで、歌に母性が感じられますが、20代と同じキーで歌われている。何かトレーニングとかをしているんですか?

「若々しいですか? 嬉しいですね。なにか特別にヴォーカル・トレーニングをしているわけじゃないですが、声域は広がり、高い声も、低い声も20代の頃より出るようになりましたね。ライヴで歌っていても、これまでとは違うことが出来るようになっている。それは自分でも感じています。母性に関しては、自分で意識していませんが、母親になったことで優しさが声に出ているのかもしれませんね」

若々しいのは声ばかりじゃありません。素顔のマリーンさんは、本当に若々しく、アルバムのジャケット写真もキュートです。そのジャケットのコンセプトになった“リボーン”というキーワードについて、次回はうかがいたいと思います。
マリーン
『INITIAL』
ソニーミュージック
好評発売中
【収録曲】
1.『ESP』 2.『ホワット・キャント・スピーク・キャント・ライ』 3.『マジック』 4.『ラヴィング・ユー』 5.『スキンドゥ・レ・レ』 6.『ピープル』 7.『サマー・ナイト』 8.『デジャ・ヴ』 9.『カム・フライ・ウィズ・ミー』(新曲)
【参加ミュージシャン】
安藤正容/野呂一生/須藤満/則竹裕之/安部潤/和泉宏隆ほか
【PROFILE】
フィリピン・マニラ生まれ。1978年に来日、当初アイドル歌手としてデビューしシングルを4枚発表するも、80年代からは本来希望していた本格的なジャズ・シンガーに転向。
1983年に発表したアルバム『デジャ・ヴー』(オリコンアルバム総合チャート最高位8位)や『マジック』(同5位)が共に20万枚を超えるヒットを記録。以後、スクエアやカシオペアに湧くフュージョン大全盛時代におけるディーヴァとして熱烈に歓迎され、ジャズ界の人気シンガーとして活躍。
その後、結婚を機にシーンの第一線からは距離を置きマイペースな活動を続けてきた。そして2007年、マリーンにとって9年ぶり、メジャーからは16年ぶりとなるアルバム『ジャズ&アウト/マリーンmeets本田雅人B.B.Station』を発表、本田雅人をプロデューサーに迎えてのこのコラボレーションALは大ヒットとなりジャズ・ファンに「マリーン健在」を強く印象付けた。
続くメジャー復帰第2弾で、マリーンのデビュー30周年を祝うものとなった『マリーン sings 熱帯JAZZ』(2009年)はカルロス菅野をプロデューサーに迎えての意欲作。
そして2011年、初心に戻ってフュージョンの王道を行く新作『INITILAL』を発表。豪華メンバーを迎えて、マリーンの歌がさらにパワフルに飛翔する。

◆レコード会社オフィシャルサイト
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/SR/Marlene/
バックナンバー
マリーン


◆vol.5「JAZZとの出会い」→ (2011.07.13更新)
◆vol.4「“リボーン“というキーワード」→ (2011.07.06更新)
◇vol.2「アルバム『INITIAL』~初めてのセルフ・カヴァー集」→ (2011.06.22更新)
◇vol.1「ライブレポート」→ (2011.05.31更新)

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FEATURE
アーカイブス一覧
【TOKU 『DREAM A DREAM』】

【マリーン『マリーン・シングス・ドナ・サマー』】

【KEIKO LEE
新作『ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ2』】


【ライラ・ビアリの
“ミュージック・ジャーニー”】


【サリナ・ジョーンズ
『サリナ - ザ・ファースト・ライブ』】


【JUJU『DELICIOUS』】

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【矢野顕子X上原ひろみ
”Recording LIVE IN TOKYO“】


【日野皓正インタビュー】

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【鈴木重子インタビュー】

【ハクエイ・キム インタビュー】

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【エスペランサ ライブレポート】

【キム・ホールヴェック】

【女性ジャズ・シンガー特集vol. 2
“ジャズは自由な音楽”】


【女性ジャズ・シンガー特集vol. 1
JAZZYな歌で心酔わせて】


【カルロス菅野インタビュー】