Vol.5  2011.6.3『デビュー10周年記念アルバム
「TOKUsings&plays
STEVIEWONDER」(Part2)』
「演奏でちゃんと応えてくれる。それがアトランタのミュージシャン」

前回は、選曲の話題を中心に語っていただきましたが、今回はアトランタで行ったレコーディングについて、いろいろお伺いしたいと思います。アトランタは、アメリカ南部の都市で、最近はR&Bの拠点としても知られている街です。そんな音楽都市でのレコーディングは、どんな風に行われたのでしょうか。

JJ:まずなぜ今回のレコーディングは、アトランタだったのでしょうか。

「一番の理由は共同プロデューサーの宮本貴奈ちゃんがアトランタ在住だからです。ニューヨークでも3回ほどレコーディングしたことがありますが、アトランタは、南部の街らしいゆったりとした雰囲気がありつつ、音楽的な刺激も共存している。そこが好きですね」

JJ:では、宮本さんと組みたいと思われた理由は?彼女とは2008年のアルバム『LoveAgain』でも組んでいますよね。

「感受性豊かな人で、共演者のことをちゃんと理解してくれるんですよね。アメリカ生活が長いので、英語がわかるのはもちろんのこと、歌い手の気持ちに近づいてくれるタイプのピアニストでもあるので、同じ所にいてくれる、という安心感もあります。
必ずレコーディングの前に、「歌詞を見せて」とか、「どういう内容の歌詞?」とちゃんと確かめてくれる。また、例えばオリジナルにはないけれど、ここに1小節入れたいとか、そういった自分なりの工夫にも理解を示して、それがうまくいくようにさらにアイディアを出してくれる。そういう部分を含めて彼女に絶大な信頼を寄せていて、それは初めて共演した時から揺るぎないものとなっています」

JJ:ミュージシャンは、どういう人達ですか?

「ほとんどが同世代。大らかな性格の人達。言葉で僕がいろいろ説明しなくても、音に表現することで、それをすぐに理解し、こちらの意図をうけとってくれる。そしてそれをちゃんと演奏で表現してくれる。今回参加してくれた人達は優れたミュージシャンばかりで、期待している以上のことをやってくれましたね。スタジオではアレンジした譜面をきっちり演奏する部分と、アドリブの部分、コード一発で自由に演奏する部分を分けながらレコーディングしましたね。
 前からの友人であるトランぺッターのラッセル・ガンがホームパーティに招待してくれて、夜中の2時30分からセッションが始まったり。そんな楽しいこともありましたね。」

 なんかスタジオの温かな雰囲気が伝わってきますよね。アトランタにはひとりで遊びに行ったこともあるそうで、その時は到着した時から「じゃぁ、行こうか」と、宮本さんと一緒にライヴ・ハウスに繰り出して、飛び入り参加をしまくったそうです。
 次回は、究極の質問をしてしまいましょう。TOKUがジャズに夢中になる理由は、どこにあるのでしょうか。どんな答えがかえってくるのか楽しみです。
TOKU
『TOKU sings & plays STEVIE WONDER』
ソニー・ミュージック
好評発売中


◆ライヴ・スケジュール
6月3日  ブルーノート名古屋(名古屋)
6月10日  umeda AKASO(大阪)
6月11日  Mt.RAINER HALL SHIBUYA PEASURE PLEASURE(東京)

その他のスケジュール
http://www.toku-jazz.com/
【PROFILE】
1973年2月20日生まれ。新潟県出身。日本で唯一のヴォーカリスト&フリューゲルホーン奏者。父親の影響で子供の頃からあらゆる音楽を聴いて育つ。一番影響を受けたアーティストは、マイルス・デイヴィス。大学卒業後にライヴハウスで歌っているところをアメリカのラジオ・パーソナリティーにスカウトされる。そして、2000年1月にアルバム『Everything She Said』でソニー・ミュージックよりデビュー。日本はもとより海外でも注目されており、韓国、中国、ヨーロッパでライヴを行っている。

◆TOKU plays and sings STEVIE WONDER SPECIAL SITE
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/TOKU/
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