Vol.4  2011.5.27『デビュー10周年記念アルバム
「TOKUsings&plays
STEVIEWONDER」(Part1)』
「いつかはやってみたいと思っていた企画。でも、まだ早いかなという迷いはありました」

過去にもTOKUがスティーヴィー・ワンダーをカヴァーしたことはありますが、今回は全編スティーヴィー・ワンダーのカヴァー集。作曲も出来る彼がなぜデビュー10周年記念アルバムのテーマにスティーヴィーを選んだのか。まずは、そこから話を聞いてみましょう。

JJ:なぜ今回スティーヴィー・ワンダーのカヴァー集になったのでしょうか。

「いつかやりたいという気持ちをずっと持っていました。でも、10周年のタイミングではちょっと早すぎるかなとも思ったんですね。スティーヴィー・ワンダーという人物の完成度が高すぎて、そのすごさが音楽に表れているから、ハードルの高いチャレンジになるので、もっといろいろな角度から演奏の可能性を探れるようになってからでも遅くはないという気持ちがあって。もちろんその難しさに意欲が掻き立てられるところはありますが…。
 今回デビュー10周年のアルバムを制作するにあたり、初めてファンの方からリクエストを募った、予想以上にスティーヴィー・ワンダーという声が多く、それが制作の動機になりました。当初は複数のアーティストのカバーで話が進んでいましたが、ツアーに出ていても何かしっくりこなくて、どうしようかとずっと迷っていました。でも、先延ばしにせず今回やってみたいという意志をマネージャーに伝えたところ、同じ気持ちを持っていました。そして、アトランタにいるプロデューサーの宮本貴奈ちゃんに連絡したところ、”それは素晴らしい!。ぜひやりましょう!”と2つ返事でOKしてくれて、その言ところ葉で決意を新たにし、気持ちもスッキリしました。それですぐに選曲の作業に入りました」

JJ:ヒット曲がある一方で、『負傷(コンチュージョン)』のようなインスト曲も選んでいる。選曲はどのように決められていったのでしょうか。

「とにかく選曲に頭を悩ませました。誰もが知っているような王道の曲にチャレンジしたいという気持ちと、もう一方で、自分が特に好きな曲を取り上げたいという気持ちがありました。その中で『パート・タイム・ラヴァー』は、絶対にやりたいと思いましたね」

JJ:85年に全米1位となったヒット曲ですが、なぜこの曲は絶対にやりたいと?

「すでに頭の中で自分なりのテイストで出来るな、という音が鳴っていたんですよね。ただ、そのまま演ると、滑稽になりかねないかなとも思いましたが、今回は鳴っている音を素直に演奏することにしました」

JJ:ヴォーカリストとしての魅力にたっぷり触れられるいいカヴァーになっていると思います。では、インスト曲『負傷(コンチュージョン)』を取り上げた理由は?

「インスト曲もやりたいという気持ちがあったのと、この曲は多分他のアーティストがカヴァーしていないので、それを共同プロデューサーの貴奈ちゃんに相談したところ、”いいじゃない”と言ってくれたから。アレンジを担当してくれたのはアルトサックスのダリル・リーブス。南部らしいゆったりとした優しい性格なんだけれど、アレンジに長けている人で、僕のホーン・プレイヤーの面が出せたし、アトランタのミュージシャンの素晴らしい演奏もフィーチャーできたので、すごく良かったですね」

JJ:当初は躊躇したスティーヴィーのカヴァー。どのように自分の色を出そうと思われましたか。

「企画が決まってから2ヶ月間ずっとスティーヴィーを聴き続けて、インスピレーションを得るなかで、さらに彼のすごさを感じ続ける日々でしたね。なので、全く違う角度から演奏することも可能でしたが、それよりはオリジナルの雰囲気をあまり崩さず、”シンプル&オーガニック”をテーマに演奏しようと思いました」

アメリカの国民的アーティストの楽曲を日本人がアメリカに行き、現地のミュージシャンと一緒にレコーディングする。TOKUがアトランタに行くのは初めてではないし、共同プロデューサーは日本人の宮本貴奈さん。それでもスタジオではプレッシャーがかかったのでは、と思ってしまいます。 次回はレコーディングの様子について語っていただきましょう。
TOKU
『TOKU sings & plays STEVIE WONDER』
ソニー・ミュージック
好評発売中


◆ライヴ・スケジュール
6月3日  ブルーノート名古屋(名古屋)
6月10日  umeda AKASO(大阪)
6月11日  Mt.RAINER HALL SHIBUYA PEASURE PLEASURE(東京)

その他のスケジュール
http://www.toku-jazz.com/
【PROFILE】
1973年2月20日生まれ。新潟県出身。日本で唯一のヴォーカリスト&フリューゲルホーン奏者。父親の影響で子供の頃からあらゆる音楽を聴いて育つ。一番影響を受けたアーティストは、マイルス・デイヴィス。大学卒業後にライヴハウスで歌っているところをアメリカのラジオ・パーソナリティーにスカウトされる。そして、2000年1月にアルバム『Everything She Said』でソニー・ミュージックよりデビュー。日本はもとより海外でも注目されており、韓国、中国、ヨーロッパでライヴを行っている。

◆TOKU plays and sings STEVIE WONDER SPECIAL SITE
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/TOKU/
バックナンバー
TOKU
PAGE TOP↑




FEATURE
アーカイブス一覧
【TOKU 『DREAM A DREAM』】

【マリーン『マリーン・シングス・ドナ・サマー』】

【KEIKO LEE
新作『ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ2』】


【ライラ・ビアリの
“ミュージック・ジャーニー”】


【サリナ・ジョーンズ
『サリナ - ザ・ファースト・ライブ』】


【JUJU『DELICIOUS』】

【トニー・ベネット『デュエットII』】

【矢野顕子X上原ひろみ
”Recording LIVE IN TOKYO“】


【日野皓正インタビュー】

【マリーン インタビュー】

【TOKUインタビュー】

【鈴木重子インタビュー】

【ハクエイ・キム インタビュー】

【ケイコ・リー インタビュー】

【エスペランサ ライブレポート】

【キム・ホールヴェック】

【女性ジャズ・シンガー特集vol. 2
“ジャズは自由な音楽”】


【女性ジャズ・シンガー特集vol. 1
JAZZYな歌で心酔わせて】


【カルロス菅野インタビュー】