Vol.1  2010. 9. 20『カヴァーの流儀・1』
余計な脚色をせず、原曲の魅力を生かす

オリジナルを聴いて、純粋に自分が好きだな、気持ちいいなと思える曲を選んでいます。新作『Smooth』もそうです。
そして、実際に歌う時は、いかに余計な脚色をせず、その曲本来の魅力を伝えることを1番に考えています。原曲に忠実に歌うことこそが究極のインプロビゼーションだと思っています。
また、よく有名な曲だと歌うのにプレッシャーがかからないか?と聞かれたりしますが、反対におもしろみがあるというか、歌っていると、原曲の呪縛から解き放たれる瞬間というのがあるんです。体で感知することでわかるのですが、自分のカヴァーのイメージが明確になるんですね。そこがおもしろいんです。
今回マイケル・ジャクソンの『The Lady In My Life』を取り上げています。この曲のこれまでのカヴァーというのは、エモーショナルに絶唱しているものが多いんですね。でも、アンティチョークの葉っぱを削ぎ落とし、芯に迫る感覚で、不必要なビブラートなどの脚色を取り除いていくと、曲本来が持つシンプルな美しさが浮かび上がり、「本当はこういう曲だったんだ」という新鮮な発見につながるんですね。
私も歌う時は、感情をめちゃくちゃ込めています。でも、表現方法として“エモーショナルに歌う”というのは自己満足の世界だと思うので、私は感情を込めつつ、サラッと歌いたいといつも考えているのですが、これが難しい(笑)。

次回は、ラブソングへの想いを語る「カヴァーの流儀・2」をお届けします。お楽しみに!

ケイコ・リー
『Smooth』
ソニーミュージック・ジャパン・インターナショナル/好評発売中
【PROFILE】
21歳から独学でピアノを本格的に始める。25歳で訪れたアメリカのバーで、勧められるがままにジャズのスタンダードを歌ったところ、多くの人が絶賛。それがきっかけとなり、歌に興味を持ち始める。帰国後は地元名古屋で活動していたが、95年にアルバム『イマジン』でメジャー・デビュー。これまでにライヴ盤、ベスト盤を含み、15枚ものアルバムをリリースしている。2001年にCMソングになった『ウィ・ウィル・ロック・ユー』が爆発ヒット。たおやかなアルト・ヴォイス、独自性に溢れたカヴァーなどで高い 人気を得ている。

オフィシャルサイト
http://www.keiko-lee.com/
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ケイコ・リー


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◆vol.7「久しぶりの日本レコーディング」→ (2010.10.18更新)
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