Vol.5  2010. 6. 4『オルケスタ・デ・ラ・ルス 
in 中南米』
これから夏に向けてオススメしたいのがラテンジャズです。あなたは、ラテンジャズを聴いたことがありますか? ジャズにラテンの情熱的なリズムを加えた、聴くというよりは踊り出したくなるような魅惑的な音楽です。その魅力を熱帯JAZZ楽団のリーダー、カルロス菅野さんに教えていただきたいと思います。
本場、中南米でも観客が熱狂!!

初めてヴェネズエラでライヴをやった時、1万5千人収容のアリーナクラスの会場だった。それまで日本では100名クラスの会場で演奏していたので、演奏のスケールが会場の広さに見合わず、どうすればいいかと、毎晩ミーティングを重ねた。その中から生まれたアイディアのひとつがオープニングのテーマ曲だったし、他に日本語で話しかけてみるとか、パフォーマンスの動きもいろいろ考えました。
その工夫を重ねたステージというのはラティーナにとって新鮮だったようです。中南米のミュージシャンは、緻密にステージを組みたてるようなことはしていなかったから。これまた口コミで「東洋人がおもしろいことをステージでやっていて、盛り上がっているぞ」ということで、今度はミュージシャンがステージの偵察にやってくる。そうするうちに僕ら以外にもテーマ曲を作って、コンサートのオープニングに演奏するバンドが表れたりして……。
オルケスタ・デ・ラ・ルス時代は、濃密な5年間で想い出も尽きないですね。その中でも忘れられないのがメキシコでの出会い。昼間街角でキャンディとか、煙草を売っている子供達と仲良くなって、その夜に行われるフェスティバルに誘った。子供達は、ステージ脇に座って演奏を聴いていたけれど、僕らを見つめる目を今でも鮮明に覚えている。子供ってこうだよなという思いと、音楽が持っている力を強く再認識させられました。
ラティーノは音楽がないと生きていけないような人々。そういう人の前で演奏すると、カッコつけているのがバカらしくなってくる。観客との心の交流、絆を結べたのが中南米ツアーだったと思います。

熱帯JAZZ楽団14thアルバム
『熱帯JAZZ楽団XIV~Liberty~』
ソニーミュージック・ジャパン・インターナショナル/\2,940/好評発売中
【PROFILE】
カルロス菅野
1957年東京生まれ。大阪で過ごした大学時代にパーカッションに出会う。1984年に≪松岡直也グループ≫に参加し、日本のフュージョン界にデビューする。と同時にオルケスタ・デ・ラ・ルスに参加。89年に松岡直也グループを脱退し、オルケスタ・デ・ラ・ルスの一員として渡米。NYでライヴを行い、評判となる。翌90年に世界デビューを果たし、デビュー・アルバムがビルボードのラテンチャートで1位を獲得。93年にその活躍が認められて、国連平和賞を受賞する。95年にバンドを脱退。その後に熱帯JAZZ楽団を結成する。
オフィシャルサイト:http://www.carloskanno.com/

熱帯JAZZ楽団
1995年に結成。当初メンバーは固定制ではなかったが、現在はリーダーのカルロス菅野を中心に16 名で活動する。メンバーはいずれも日本を代表するミュージシャン。熱帯JAZZ楽団のアルバム以外でも多くの作品できっと名前を見つけられるはず。これまでに13枚のアルバムをリリースしている。
【メンバー紹介】
パーカッション:カルロス菅野、ティンバレス:美座良彦、ドラムス:神保彰、ベース:高橋ゲタ夫、ピアノ:森村献、トランペット:佐々木史郎、鈴木正則、奥村晶、松島啓之、トロンボーン:中路英明、青木タイセイ、西田幹、サックス:近藤和彦、藤陵雅裕、野々田万昭、宮本大路
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