Vol.4  2010. 6. 1『オルケスタ・デ・ラ・ルス
in NY(2)』
これから夏に向けてオススメしたいのがラテンジャズです。あなたは、ラテンジャズを聴いたことがありますか? ジャズにラテンの情熱的なリズムを加えた、聴くというよりは踊り出したくなるような魅惑的な音楽です。その魅力を熱帯JAZZ楽団のリーダー、カルロス菅野さんに教えていただきたいと思います。
アルバムが全米チャートで11週1位!

90年9月に僕らは、アルバム『DE LA LUZ』で全米デビューした。それに合わせて全米ツアーをスタートさせたけれど、最初は一晩に3軒のクラブで演奏するという過酷なスケジュールだった。もちろん宿泊先は安いモーテルクラス。ところが、アルバム発売と同時にビルボードのラテンチャートで1位を獲得した。しかも11週連続で1位になった。そうなると、待遇がいきなり変わり、取材に迎えにくるのは豪華なストレッチリムジン。いきなり特別待遇に変わるわけ。わかりやすい世界でしょ(笑)。
 当時NYではサルサ人気が低迷していた。ラティーノも移民3世の時代に入り、日常会話がスペイン語ではなく、英語になっていたことも関係していたと思う。そんなところに僕ら東洋人が登場してサルサで盛り上がっている。しかも自分達のテーマ曲を作って、コンサートのオープニングで演奏したり、ファンクを取り入れたり、さらにサルサにラップを持ち込んだのも僕らが最初だった。
サルサ以外に守備範囲が広いから、僕らはいろいろ実験するわけです。それがまるで黒船のように彼らを刺激しちゃったんでしょうね。NYのレーベルもラテン音楽に力を入れるようになって、新しいスターが誕生した。そのなかに今ジェニファー・ロペスの夫であるマーク・アンソニーとかもいて、彼とはずいぶん一緒に活動をしました。プロデューサーが同じだったからね。
僕らは何もないところから始めた“ボトムアップ”タイプのバンド。アメリカ人は、下から這い上がるタイプには好意的で、実力があれば、認めてくれる。それを肌で感じた全米進出でした。

熱帯JAZZ楽団14thアルバム
『熱帯JAZZ楽団XIV~Liberty~』
ソニーミュージック・ジャパン・インターナショナル/\2,940/好評発売中
【PROFILE】
カルロス菅野
1957年東京生まれ。大阪で過ごした大学時代にパーカッションに出会う。1984年に≪松岡直也グループ≫に参加し、日本のフュージョン界にデビューする。と同時にオルケスタ・デ・ラ・ルスに参加。89年に松岡直也グループを脱退し、オルケスタ・デ・ラ・ルスの一員として渡米。NYでライヴを行い、評判となる。翌90年に世界デビューを果たし、デビュー・アルバムがビルボードのラテンチャートで1位を獲得。93年にその活躍が認められて、国連平和賞を受賞する。95年にバンドを脱退。その後に熱帯JAZZ楽団を結成する。
オフィシャルサイト:http://www.carloskanno.com/

熱帯JAZZ楽団
1995年に結成。当初メンバーは固定制ではなかったが、現在はリーダーのカルロス菅野を中心に16 名で活動する。メンバーはいずれも日本を代表するミュージシャン。熱帯JAZZ楽団のアルバム以外でも多くの作品できっと名前を見つけられるはず。これまでに13枚のアルバムをリリースしている。
【メンバー紹介】
パーカッション:カルロス菅野、ティンバレス:美座良彦、ドラムス:神保彰、ベース:高橋ゲタ夫、ピアノ:森村献、トランペット:佐々木史郎、鈴木正則、奥村晶、松島啓之、トロンボーン:中路英明、青木タイセイ、西田幹、サックス:近藤和彦、藤陵雅裕、野々田万昭、宮本大路
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