2011.11.30アルバム『DELICIOUS』Part1
5回連続のJUJU特集。第3回は、11月30日発売のアルバム『DELICIOUS』をご紹介しましょう。

1940年代への憧れ

アルバム収録曲は、オリジナルの新曲『A Woman Needs Jazz』と『みずいろの影』を除く11曲全てがジャズのスタンダードです。それは、長い歴史の中で大勢の名シンガーが歌い、今でも多くの人から愛されている曲で、言い換えれば、他の人と比較されやすいことでもあります。それらの曲で、JUJUは、自分のスタイルを貫いています。それは、スタンダードが生まれた時代、40年代~60年代のアナログ・レコードを彷彿させる、甘えたような愛らしいヴォーカルです。

「私自身、生まれ変わるなら40年代に生まれたいといつも思っています。その憧れが歌い方に出てしまっているのかもしれませんね」

その歌い方がとてもナチュラル。世界各国でJUJUと同世代の女性ジャスシンガーが活躍していますが、彼女達がインタビューでよく口にするのが”自分らしさ”や”オーガニック”という言葉です。それは何を意味するかというと、伝統の模倣ではなく、スタンダードを歌っても素顔の自分を大切にしているということ。彼女達は、”ナチュラル”という言葉も好み、確かに清々しいスタンダードを聴かせてくれます。

それに対して、JUJUの歌は、40年代への憧れ、リスペクトの気持ちを素直に表現しており、それは決して模倣ではなく、デジタル時代に却って新鮮に響く。それがJUJU初のジャズ・アルバム『DELICIOUS』の大きな魅力でもあります。

選曲とレコーディング

選曲は、JUJU本人とアルバムの総合プロデューサーである松尾潔氏、レーベルのスタッフとのミーティングで決められました。 「それぞれに約40曲ほど持ち寄って、そこから11曲を選んでいきました。その中で私自身が切望した曲が2曲あります。私の人生の教科書でもある『Lush Life』と、大好きな『Girl Talk』です」

なぜ『Lush Life』が人生の教科書なのか、次回に彼女のコメントをご紹介しますので、それを読んでいただきたいと思いますが、10月9日にブルーノート東京で聴いた『Girl Talk』。この曲は、日本でも人気のホリー・コールの代表曲のひとつで、同じ会場で何度も聴いたことがありますが、曲の解釈、アレンジ、アプローチの仕方でここまで違って聴こえるものかとおもしろく感じられました。

レコーディングは、ピアニストの島 健をコンダクター&アレンジャーに、ゲストに渡辺香津美、菊地成孔、TOKU、類家心平といった豪華メンバーを迎えて行われました。また、プライベートでも交流のある土岐麻子と『Moody’s Mood For Love』でデュエットして、彼女の父親で、サックス奏者の土岐英史もその曲に参加しています。他にもミュージシャンのクレジットには錚々たる名前が並んでいます。JUJUも「スタジオで歌いながら、うっとりするほどの演奏でした」と語っています。 このレコーディングは、ジャズだからこそ叶った贅沢かもしれません。

次回は、アルバム『DELICIOUS』のPart2。各収録曲のJUJUによるコメントをご紹介しましょう。
JUJU
『DELICIOUS』
11月30日発売予定
ソニー・ミュージック・
アソシエイテッド・レコーズ
通常盤:\3,059 
初回生産限定盤:\3,990
<収録曲>
【1】 A Woman Needs Jazz
【2】 You’d Be So Nice To Come Home To
【3】 Night And Day
【4】 Candy
【5】 Cry Me A River
【6】 Girl Talk
【7】 Lullaby Of Birdland
【8】 Moody’s Mood For Love
【9】 Quizas,Quizas,Quizas
【10】 Calling You
【11】 Ev’ry Time We Say Goodbye
【12】 Lush Life
【13】 みずいろの影

◆着うた 配信中
『Lullaby Of Birdland』
テレビ朝日系木曜ドラマ『DOCTORS 最強の名医』主題歌
https://recochoku.jp/

◆JUJUオフィシャルサイト
http://www.jujunyc.net/
バックナンバー
JUJU


◆vol.4「アルバム『DELICIOUS』Part2」→ (2011.12.04更新)
◇vol.2「JUJUとジャズ」→ (2011.11.25更新)
◇vol.1「ジャズ・シンガーを夢見て」→ (2011.11.12更新)

PAGE TOP↑




FEATURE
アーカイブス一覧
【TOKU 『DREAM A DREAM』】

【マリーン『マリーン・シングス・ドナ・サマー』】

【KEIKO LEE
新作『ケイコ・リー・シングス・スーパー・スタンダーズ2』】


【ライラ・ビアリの
“ミュージック・ジャーニー”】


【サリナ・ジョーンズ
『サリナ - ザ・ファースト・ライブ』】


【JUJU『DELICIOUS』】

【トニー・ベネット『デュエットII』】

【矢野顕子X上原ひろみ
”Recording LIVE IN TOKYO“】


【日野皓正インタビュー】

【マリーン インタビュー】

【TOKUインタビュー】

【鈴木重子インタビュー】

【ハクエイ・キム インタビュー】

【ケイコ・リー インタビュー】

【エスペランサ ライブレポート】

【キム・ホールヴェック】

【女性ジャズ・シンガー特集vol. 2
“ジャズは自由な音楽”】


【女性ジャズ・シンガー特集vol. 1
JAZZYな歌で心酔わせて】


【カルロス菅野インタビュー】